2023年10月24日、楽天モバイルは総務省からプラチナバンドの認可を受けたと発表しました。
そして、当初の計画から前倒しして2024年の5月からプラチナバンドを投入するとの発表がありました。
楽天モバイルは携帯サービスの民主化を追求しており、以下の事を目標に掲げています。
- 低料金
- 高品質
- 無制限
どれも利用者にとっては嬉しいものです。
今回のプラチナバンド獲得により、高品質のサービスを受けることが出来るようになります。
本記事では以下の事を分かりやすく説明していきます。
- プラチナバンドとは
- 我々がプラチナバンドの恩恵を受けるのはいつか
- 楽天モバイルがプラチナバンドを獲得したことによって何が変わるか
プラチナバンドとは
ここではプラチナバンドの特徴とメリット、デメリットを解説します。
プラチナバンドの特徴
プラチナバンドとは電波の事であり、700MHz、800MHz、900MHzの周波数帯を指します。
この帯域は、高層ビル等の障害物を避けて電波を送る特性があり、テレビ放送の中継にも利用されています。
総務省から認可を受けるには、様々な項目を満たしている必要があり、通信事業において有利なこの帯域は価値の高い帯域「プラチナバンド」として知られています。
プラチナバンドのプラチナとは、希少価値が高い貴金属のプラチナ(platinum)から取ったものです。
この帯域を、「ゴールデンバンド」や「プレミアムバンド」という呼び方をすることもあります。
どれも希少価値が高いということを意味します。
プラチナバンドのメリット
- 電波が飛びやすく、障害物を回り込んで電波が届く
- 空気中の水分による衰えが少ない
- コンクリート壁なども透過する力が強い
- 屋内や地下でも電波が届きやすい
- 少ない基地局でもエリアをカバーできる
プラチナバンドのデメリット
- 通信速度は緩やか
- 周波数帯域が限定的であるため、利用可能なサービスが限定される
- 送受信できる情報量は他の周波数帯よりも少ない
プラチナバンドの恩恵を受けるのはいつになるか
楽天モバイルのプラチナバンドの投入が2024年5月から開始予定ですが、我々がその恩恵を受けるのはいつ頃になるのかを解説します。
プラチナバンド獲得により改善されること
楽天モバイルでは、以前から都市部の商業施設や地下で繋がりにくいという声が多くありました。
プラチナバンドにより、都市部での繋がりにくさの改善が期待されています。
また、大手キャリアと比べ契約者数の少ない楽天モバイルは他社よりも快適に通信できる可能性があります。
電波は同一地域での利用者が多ければ多い程低速になるので、契約者数がまだまだ少ない楽天モバイルは、通信速度で有利に立てる可能性があります。
プラチナバンドの開始は明言されていない
プラチナバンドの開始は2024年の5月を予定しているとの発表がありましたが、これは予定であり、2024年3月28日現在でも確定していないのが現状です。
正式な時期が決まれば発表されるとのことなので、発表を楽しみに待ちましょう。
また、プラチナバンドが開始されても、既存の基地局を使用し、都市部からのスタートとなる予定です。
日本全国で恩恵を受けるのは、遅くなるかもしれないが、都市部での通信さえ改善されれば、「楽天モバイルは繋がりにくい」というものがほぼ解消されるので期待は大きく膨らみます。
プラチナバンド拡大の2つの障壁
プラチナバンドを獲得したものの、範囲の拡大には時間がかかる可能性があります。
- 基地局建設のコスト問題
- 地上デジタル放送との調整
電波を発射する基地局がまだまだ足りていないので、建設費用がこれからも負担となります。
また、今回楽天モバイルに割り振られた700MHz帯は、地上デジタル放送や特定ラジオマイク、高速道路システムなどと近い周波数帯です。
こういった無線と周波数が隣接している為、干渉しないための措置が必要となります。
これらの問題により、早期に日本全国でプラチナバンドの恩恵を受けるのは、まだまだ先の話となりそうです。
今楽天モバイルがお勧めな3つの理由
プラチナバンドの恩恵を受けるにはまだ先になりそうですが、それでも今、楽天モバイルの契約がお勧めです。
2024年になり、楽天モバイルは家族割と学割を発表した
楽天モバイルは元々シンプルで安いRakuten最強プランで充分お得でしたが、さらに家族割と学割が発表されました。
料金表 | Rakuten最強プラン | 最強家族プログラム適用後 | 最強青春プログラム適用後 (最強家族プログラム併用) ※110ポイント還元での実質価格 |
3GB以下 | 980円(税込1,078円) | 880円(税込968円) | 780円(税込858円) |
3GB~20GB | 1,980円(税込2,178円) | 1,880円(税込2,068円) | 1,780円(税込1,958円) |
20GB以上 | 2,980円(税込3,278円) | 2,880円(税込3,168円) | 2,780円(税込3,058円) |
家族割が適用されると、参加者1人につき110円(税込)割引されます。
学割が適用されると、22歳以下の適用者一人につき110ポイントのポイント還元を毎月受けることが出来ます。
また、楽天ポイントが貯まりやすく、キャンペーンなども上手に利用することによって、乗り換え時にも多くのポイント還元を受けることが出来ます。
都市部の商業施設や地下街以外のエリアの繋がりにくさはほぼ解消されている
楽天モバイルが繋がりにくいと言われていたのには、2つの理由が有りました。
- 4Gエリアの人口カバー率が低く、地方や田舎で繋がりにくかった
- 都市部の商業施設や地下街で繋がりにくかった
楽天モバイルの4Gエリア人口カバー率は、2024年3月時点で99.9%を達成しており、日本全国で繋がりにくい場所はほとんどなくなりました。
また、今回のプラチナバンド獲得により、都市部での繋がりにくさは徐々に改善されていく見込みです。
楽天モバイルは繋がりにくいというのは過去の話になりつつあります。
通信費が上がる可能性がある
これはあくまでも予想です。
楽天モバイルがプラチナバンド獲得による基地局建設のコストを補うために携帯料金を上げる可能性があります。
楽天グループ全体でみると楽天モバイルの赤字が多くを占めています。
基地局建設費などの初期投資として赤字が膨らんだものの、まだまだ回収できていない状態です。
また、以前までは1GB以下なら月々の料金は0円でした。
これも新規契約者を獲得するための作戦でありましたが、現在は廃止されています。
今後の料金改定については分からないですが、今現在の楽天モバイルは、他社と比べてもかなりの安さを実現しています。
楽天モバイルは、利用の意志さえあれば解約料金がかかることが無いので、今のうちに契約しておくのが最善だと思います。
まとめ
- 楽天モバイルのプラチナバンド開始は2024年5月予定
- プラチナバンド獲得により都市部での繋がりにくさが改善される見込み
- プラチナバンドを全国に拡大するには時間がかかる
- 繋がりにくいというのが無くなりつつある楽天モバイルが安くてお勧め
楽天モバイルはモバイル事業においてはまだまだ発展途上です。
しかし、問題点は改善されつつあり、安く使える楽天モバイルが本当にお得です。
コメント